人事でコーチな、わたしのつぶやき。

人事、コーチング関連の内容が中心ですが、雑記的なものも書きます。

メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種を受験してきた話

11月初旬に「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種(ラインケア)」というのを受験してきました。下にリンク張りましたが、2015年12月から「ストレスチェック制度」が施行されるおかげからか、年を追うごとに受験者数が増加している、HR系では今注目とも言える資格です。

www.mhlw.go.jp

 私は資格自体の存在は知っていたものの、資格の勉強自体があまり好きではないので、そもそも受ける気はゼロ。しかし今の仕事が人事ということで、会社から半強制的に受けさせられるハメに・・・。

まぁ、いきなり人事・経営層向けで、合格率が1割を下回る「Ⅰ種」をとれと言われるよりはマシかと、前向きに望むことといたしました(ちなみにⅡ種は管理監督者向け、Ⅲ種は一般社員向け)。

テキスト選び、トータルの勉強時間など、ここでは久しぶりの試験勉強の顛末を書いておこうと思います。

 

・勉強開始~テキスト選び

試験に申し込んだのが9月中旬だったものの、しばらく何もせず(汗)。10月に入り、いい加減始めないとまずい!と思い、とりあえずテキスト探しを始めました。

僕は複数のテキストを使いこなすのが昔から苦手で、1冊のテキストをボロボロになるまでやりきるのが好きなタイプ。なので、テキストと問題集が1冊になっているタイプを探し、ネットの口コミなども参考にした結果、とりあえずこれを選びました。

 

 ちなみに、この本を書店で手に入れたのが10月10日(土)。ここから試験当日まで、実質3週間の戦いがはじまります。

 

・序盤の勉強方法(初日~2週間)

このテキストは、各章の最後に、実際の過去問を使った○×形式の「確認テスト」がついており、理解度の定着を図ることができます。

普通なら「テキスト読み込み→確認テスト」、とやるのが王道なのでしょうが、僕の場合は逆。アウトプットを重視して「予備知識なしにとりあえず確認テスト→戻ってテキスト読み込み」という形で進めていきました。

この試験、テキストを少し読んでみればわかりますが、文章の内容が平易なので、なんとなく常識で解けるのでは?と思ってしまう問題が一定割合存在します。専門用語とか公式を覚えなきゃというのがあんまりないのです。(※注:ただ本当に試験対策なしで受験すると、確実にヒドイ目にあいます)。

予備知識ゼロでも、まずは○×問題をやってみて答え合わせ(当然1回目はボロボロ)、一通り済んだらテキスト部分に戻り、問題で出てきた箇所を中心に読み込み&マーカー引き。そして再度確認テストをやって・・・、とにかくこれを何度も繰り返していきました。

1~7章までの内容理解にある程度自信が持てた時点で、最終章の模擬テストにトライ。正答率は7割強と、ギリギリ合格ラインは確保。ここまででちょうど2週間を要しました。

 

・勉強時間

平日は往復の通勤時間と、家に帰ってからの復習を合わせて約2時間、土日(休日)は1日あたり3~5時間ほど。試験日前日までのトータルだと、60時間台になるかと思います。

 

 ・終盤の勉強方法(2週間後~試験前日)

テキスト最終章にある模擬テストで7割を確保できたものの、まだ3割の問題に対応できていない自分に焦りが。そこで少し迷ったのですが、追加で過去問題集を購入することにしました。

 買ったはいいものの・・・このテキスト、掲載されている問題がけっこう古いんですよね。法改正等で今は内容が変わっちゃってる問題もそのまま載っていて、で、解答・解説のほうに「これは2007年度調査の内容だから最新のものをチェックすべし」とか「この内容は公式テキストから削除されています」とか書いてある。問題数は豊富だけど、ちょっといただけないです。

とにもかくにも、1週間でこちらの問題集も1周し、本番に臨みました。

 

・試験当日

僕が受験地に選んだ千葉では、千葉中央の近くにある千葉商工会議所が試験会場で、受けている方の年齢層は結構幅広いように見受けられました。

制限時間は2時間ですが、使い切ることはまずありません。開始30分くらいで試験を終えて会場を出ていく人がいたのにはさすがにビビりましたが、ゆっくり見直す時間も含め、1時間前後あれば十分に終わります。

 

・結果

自己採点で、ちょっと不安な問題が2問ほどあったものの、無事に合格できていました。正答率はちょうど8割、まずまずといったところでしょうか。送られてきた試験結果には、今回の合格率が48.7%と記載されていたので、難易度は平準だったといって差し支えないでしょう。

 

最後に、受けてみての感想とこれから受ける人へのアドバイスを少々。

 

①試験勉強のコツについて

とにかく暗記がものをいう試験です。僕が本試験で落とした問題も、1,2問を除いて参考書に出ていた内容でした(試験中に、あ、これ何だっけ~?忘れた~!みたいな感じになるような)。問題集をやりこむことと、参考書の表や図、用語を重点的に頭に叩きこむことを繰り返せば、おのずと点数に結びついていきます。

 

②学習期間について

僕は実質3週間でしたが、暗記が得意な人や試験勉強慣れしている方ならば、もう少し短くてもいけるかもしれません。何か月もかけて臨む試験ではないかなというのが正直な感想です。

 

③公式テキストは買ったほうが良いのか

試験の合格が目的ならば、特に必要ないと思います。試験勉強を開始する際、一応書店で手に取って確認しましたが、、、読み込もうという意欲が起きなかったもので(汗)。試験合格だけではなく、法令の意義や背景などについてしっかり理解しておきたい方や、参考書・問題集と合わせて字引のようなものがほしいという方ならば、買っておいても、いいかもしれません。

 

で、今。

来年の秋に行われるⅠ種試験を受けようかどうしようか、思案中です。Ⅱ種試験で覚えたことをそのまま活かせるならばという安易な発想からなのですが、Ⅰ種はマークシートに加えて記述試験もあり、合格率は1割を切るという難関資格。やるなら相応の覚悟がないとダメそうです。